上海のレストランで・・・

 私が上海で、町をうろうろしていた時にお腹がすいたので大衆レストランに入ることにした。

薄暗い中でネオンが力強く光っていた!!

 

店に入ると、

大きな声で

 いらっしゃい!! 「欢迎光临!!」

この言葉は中国で幾度となく聞く言葉になった

 全く私を歓迎していないウエィトレスが私に席を指示する 

 

まぁ ここに座れ!! といった感じで 

 

そのころはメニューを渡されても

私は何が書いてあるのかが分からなかったので

 

「どれが美味しい?」と私が聞くと

 

「どれも美味しい!!!」 鼻息が荒い声でウエィトレスは私に言う

 

あの頃はまで中国に行ったばかりだったので素直にそれを信じた。

後でそれは、全く意味のない言葉だったことが分かったのですが・・・・

 

適当に料理を選んだ後にウエイトレスが、店の奥に目線をやった。

 

 

すると・・・・・

 

超ミニスカートの ラメ入りの服を着た (レースクイーンに見えたのですが・・・・)女性がやってきた。

 

彼女は大きなタスキを体に巻いていてそこに

 

Suntory Malts (サントリーモルツ)と書いてある。

 

彼女はわたしに

「サントリーモルツは 大変美味しく、上品な味でとてもいいです!!」

「とてもいい とてもいい・・」

と勧めてくれた。

 

私はよーく考えてみた。

 

・・・・確かに私はサントリーモルツが好きなんだが 普段日本で飲んでいるし、せっかく上海に来たのだから、サントリーモルツを飲む必要はないなぁ・・・

 

私は彼女に

 

「ありがとう!! でも青島ビールでいいよ! (チンタオビールという中国で一般的に飲まれている安いビール)といった。

 

タスキをまいた彼女が

「そうですか、わかりました!!・・・・・」

「でも、このサントリーモルツは味がいいんです 青島ビールなんかまずいですよ!!

 

おっと・・ それを言っては そっちがまずいでしょう!!

 

「 ありがとう!! でも青島ビールをください!! 」  と私が言うと。

 

鼻息荒く どれだけサントリーモルツがどれだけいいのかを吠えまくっている  たぶん 

聞き取れないので憶測なのですが・・・・

 

「 ありがとう!! でも青島ビールをください!! 」  と私がもう一度言うと。

 

「ふん!!そうか!! ならもいいわ!!!」

 

彼女は怒って行ってしまった・・・・・・

 

悪いことしたかなあ・・・というと

 

中国人の友人が、

 

「あの子は会社と一本売ったら、出来高でお金がもらえる契約なんだよ」

 

と言ってくれた。

 

 

なるほどぉ! そうだったのか・・・・

 

私は今までに見たことが無い光景にあっけにとられてしまった。

まあ わかりやすいっちゃ わかりやすいな!!

 

これが中国人の気質であることがよ―くわかってくのですが・・

 

世界は広く日本人の理解できないことが沢山ある事をまたまた思い出された・・・

 

 

 

でもこれは私の外国生活の始まりの一部に過ぎなかった。

こんな面白い事は一杯一杯起きてくるのですが・・・・

 

 

これから幾つもこういうエピソードをご紹介します!!!

 

 

 

 

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