失恋のストレスから立ち直る4つの方法

今回は誰もが経験する可能性がある失恋から立ち直る方法を考えたいと思います。

この心の傷はとても厄介です！
いつまでも長引くこともあるでしょう！

失恋があなたを攻撃する

失恋の多くは私達にダメージを与えます！
人によってその度合いはまちまちですが、よく出る症状には

恐ろしい症状の一つは、脳で起きるコカインの中毒者に現れる症状です

これは恋人と一緒に時間を過ごすという、脳が幸福感を感じるドーパミンが無くなり、離脱状態（禁断症状が出る）が起きてしまいます。

失恋がたちの悪いのは、自覚がない事です。アルコールや、薬は飲んだり、注射するという自覚行動がありますが、失恋にはその自覚がかなり薄いので、知らず知らずのうちに離脱症状（禁断症状）が出てしまいます。

失恋から立ち直るための問題点

普段は自尊心のある人が間違った方向に自分を導いてしまう！

皆さんは有名な「シロクマ実験」というものをご存知ですか？
1987年にアメリカの心理学者であるウェグナーによって行われました。
この研究結果は失恋の傷の原因を理解できます

最初にシロクマの一日の様子の映像を3つのグループに分けて見せます。

Aグループ　「シロクマのことを覚えておいてください」
Bグループ　「シロクマのことを考えても考えなくてもいいです」
Cグループ　「シロクマのことだけは絶対に考えないでください」

映像を見終わった3つのグループに、シロクマの映像の内容をどれほど見ているか調査をしました。

実はCグループでした。

シロクマだけは絶対に見ないで下さいと言われたグループです。

博士はこの実験結果から「皮肉過程理論」という考えを発表しました。

私達には2つの思考過程があります。
1つ目は　　思考を実行するための考える力
2つ目は　　その実行を行うべきか、行ってはいけないのかを考える力

博士の実験では、頭の中でシロクマを排除するためにはシロクマを見続けなければいけません。
そのためCグループの人は否が応でもシロクマを頭に入れなければなりませんでした。
その結果　Cグループの人は鮮明にシロクマの映像を覚えていたのです。

失恋相手を忘れなければいけないと思えば思うほど、脳は失恋相手を意識してしまうのです。

自己嫌悪

この失恋の原因は自分のどこが悪かったのかをずっと考える事によって起きてしまいます。

理由はこうです。
自分がこれほど傷ついているのだから、きっと何か深刻で重大な理由があるに違いない！
その理由を知りたい！
と考えてしまうからです

特に理性的な人ほど時間をかけてそれを追求する傾向にあると思います。
その結果自分を攻撃し自己嫌悪に陥ってしまうのです。

実際、脳は失恋状態にある時に相手を理想化してしまうという事があります。

恋愛関係が発展していくと段々相手と親しくなります。
そのまま関係が続いて結婚すると、相手を理想化する事は無くなるのですが
失恋を経験すると解れた相手の人を理想化してしまい

この思考が失恋から立ち直るのを阻んでしまいます。

他の異性を見ても、以前の交際相手と比べてしまい前に進まなくなるのです。

経験談

私の周りにこういう方がおられます。
中国人の彼女は学生時代に親元を離れて学校の寮で生活を強いられました。家が貧しくて親は親族からお金を借りて彼女を何とか学校に通わせることが出来ました。
彼女の寮では朝6：30に毎朝起床し、7：00からの授業を受けなければいけません、夜は8：30まで学校の授業があり、山のような宿題をこなし、夜中の12時にやっと眠れるといった生活を6年以上過ごしました。
彼女の心の中には、両親を楽にさせてあげたい！　という一心の思いをもって学業に励みました。
恋愛なんて全く眼中に無かったのです！　彼女はとても意志の強い努力家です！！

彼女は努力のおかげで、国営企業に就職でき　中国の好景気にも恵まれ、給料の良い仕事に就くことが出来ました。親にもお金を送ることが出来るようになり、自分自身も経済的にも独立出来ていました。

そんな時にある男性と知り合い、やっとの事で結婚を考えるまでになりました。その時彼女は28歳でした。
もともと彼女は意思が強い人なので、人に頼るという事が出来なかったのですが、何年かお付き合いをして彼女は交際相手を頼るようになる事ができるようになりました。

そんなある日
交際相手が、眺めのとてもいい高級レストランに彼女を誘いました。
彼女は、自分の持っている一番いい服を着て、心躍りながらレストランに向かいました。
「きっと、婚約指輪を渡されるのだ！」
「人生のハイライトが今日だ！！」

彼女の気持ちが皆さんにはきっと良くわかるでしょう。
あなただったらどんな気持ちになりますか？

食事の最後に交際相手が
「大事な話があるのだけれど・・」
と話を切り出してきました。

「いよいよだ！！」
「どんな風に　喜んだら良いのだろう？　わざとらしいのもいけないし・・」

彼女はその凍るような時間を待ちました。

でも・・・・
交際相手は結婚指輪を渡しませんでした。
それどころか交際相手は彼女に別れを切り出しました。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「一緒にやってく自信がない、理由はわからない、結婚を考えることが出来ない・・」
と一方的に言われました。

彼女は何が起きているのか分からなくなりました。頭が白紙になるという経験を初めてしたそうです。

その後彼女はどうやって家に帰ったのかも覚えていないそうです。

彼女はその後、
ずっとこう考えました。

「私の何がいけなかったのだろう？」
「どこのデートの時に失敗したのだろう？」
「どうしたら復縁できるだろう？」
「もうどの男性を見ても彼以上の人に会う事が出来ない」

あの理性的で、意志の強い彼女ではなくなりました。
目には力がなく、ため息をつくようになり、何よりも笑顔が全くなくなりました。

結果うつ病になり、
あれほど努力して手にした仕事も出来なくなりました。退職をして、真っ暗な人生の時間を過ごしていました。

そんな時に私は彼女と出会ったのです。
彼女の話を聞いて心がとても痛みました。交際相手はどうして結婚できないと感じたのだろう？
そんな事も考えました。

わたしは彼女に幾つかのアドバイスを一緒に考えてみる事にしました。
どんなアドバイスでしょうか？
あなたはどんなアドバイスが欲しいですか？

失恋から立ち直るために理解すべき脳の造り

私は脳の働きを少し研究しました

私の友人の医師が
「人の脳は虐待や長いストレスにさらされると脳の形が変わり　脳の大きさが委縮する」
と教えてくださいました。

ストレスで委縮した脳を元に戻すのには、膨大な時間と愛情を受ける事が必要なようです。

脳は失恋という大きなショックを受けて、強烈な思考回路を造ってしまいます。
そのために失恋から立ち直る為に
この思考回路を弱めるか、別の回路に切り替える必要があります。

脳科学者の中野信子さんのアドバイスは

パターンA
交際相手を忘れるためには、まず相手のとの思い出を思い出すそうです。
その後、思いっきり涙を流しながら「こんないい思い出がありましたね」と思い返します。
大切なのは　思い出を過去のものとして認識することだそうです。

例えて言うと
タンスの引き出しの物をいったん取り出して、別の引き出しに入れるようなものです。
涙を流しながらでもそうすると、過去のつらい経験を自分の記憶の中から取り出して
別の過去の記憶として脳にインプットするのです！
そうすることで脳は、失恋の思考回路を過去の出来事と認識できるそうです。

タンスの中の失恋の記憶が多ければ、ちょっとずつ過去の思い出を何度も何度も整理しなおす事によって過去に起きた事とする事に克服できるようです。

別の考え方はこうです！

脳科学者の茂木健一郎さんも同じような考えを持っています

パターンB
脳の中にいったん出来上がった痕跡を消すことは難しい事が解っています。
それに注意を向けて思い出すと、かえってその回路を強めてしまうので、
「忘れる」ためには、痕跡を消すというよりも、重要度を低くしていけばよいと言っています。
つまり、ほかのことに比べての相対的比重を小さくすればいいという考え方です。
脳の中にいつもたどる「Ａ」というルート（失恋の思考回路）ができているという事を認めたうえで、
それ自体を消すことができなくても、「Ｂ」や「Ｃ」や他のルートをつくって、そちらの方をよく使うようになれば、「Ａ」自体は消えなくても、次第に使わなくなる。という考えです。

大切なのは記憶を消すのではなく、重要度を下げるという事
言い換えれば、失恋に置き換わる考え方を強めていくことです。

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失恋から立ち直るための対処方法

恋愛関係が終わった事をはっきり自覚する

これはパターンAを使った方法です
最初の方で少し触れたのですが、分かれた原因は一体何だったのだろう？
とか
今以前の恋愛相手は何をしているのだろう。とかを考えないようにします。

沢山のいい経験や思い出は、もう過去の物だったと時間をかけて理解しましょう。
以前の恋愛相手は、もしかしたら些細な理由があなたと別れたいと思ったのかもしれません。

例えば　家族に反対された　一緒にいて落ち着かない　自分らしく入れない　など・・

別れた理由が交際相手の感じた事が原因であれば、もうあなたにはどうしようも無いのです。
フィーリングが合わないなんて思われることもあるでしょう！
そうなるともう理屈ではないのです。

そうであれば、自分で別れた理由や、告げられた言葉の背後にあるかもしれない意味、タラレバを考えないと自分の心に決着をつけましょう！

理性をもって戦う

これはパターンBを利用する使える考え方です。
そもそも完全な人間はいないはずです。どんな人にも欠点があるはずです。
ついつい失恋を経験してしまうと、相手を美化してしまうものです。

これは別に「交際相手の欠点を思い出しなさい！」と言っているのではありません。
理性的に考えて、自分とは合わなかった点を考えて、それをスマホのメモ帳に書いておきましょう。

こういう事を思い出してリストに挙げるのです。

悲しい思いが湧いてきたら
すぐにこのリストを見て、理性的に考えて
恋愛していた時の思考を、別の思考（別れる理由があったんだ）と言う思考に置き換えましょう。

時間はかかりますが、きっと傷は癒えると思います。

友達に打ち明ける

これはパターンBの方法の方を使うと考えた方が良いと言えるでしょう。

あなたにアドバイスをしてくれる人よりも、あなたの話を聞いてくれる人の方がいいでしょう。
もうあなたは、十分に苦しんでいるので、こうすればいいとか、こうしなさいとか言われるよりも
黙って話を聞いてくれる人と話すのがいいでしょう。

このポイントはパターンBに関連して言うと、
親切な人に話を聞いてもらう事によって
失恋で悲しんだ思考回路より、その人に共感してもらえた、安心した。
という新たな思考回路を強化していくことで、段々と失恋の思考回路を弱くすることが出来ます。

体調に気を付ける

これもどちらかというとパターンBになる考え方です。

もしそう思う事が出来るなら、パターンBの方法を使って

健全な思考と健康を、失恋の傷よりも第一に出来れば、きっと失恋の傷が徐々にあなたの考えの中で優先順位が下がって行く事でしょう！！

健康があって初めて力が戻ってきます！
食べたいものを食べたり、美味しいレストランを探してみたり、ワインをたくさん味見したり・・・

そうそう
良く寝る事も健康には欠かせないので
適度な運動をして、体を疲れさせゆっくり睡眠を取るのもとても大切です！！

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まとめ

失恋のような大きな傷はあなたの心を疲弊させます。
とてもつらいと思います！どうなってもいいとか、生きていたくない
と考える事もあると思います。

それと同じようにあなたの心の傷も必ず良くなります。

この様に一歩一歩前に向かう事によって
あなたの心の傷は癒されるでしょう！そうすることで失恋から立ち直ることが出来るのです！

もしかしたら以前の交際相手よりももっと素晴らしい人に出会う事が出来るかもしれません！
その時きっとあなたの心の傷は過去の事となるでしょう！

この中で紹介した中国人の彼女は、今はとても元気です！
もちろん以前の事を思い出すことはあるそうですが、今は失恋のストレスを克服しています。
何故でしょう？
今は2人の子供と愛情深い夫がいるからです！

もしあなたが失恋のストレスを経験しているとしても
大丈夫！　あなたにもきっと克服出来ると思います！！

あなたの人生あなたが決める
このアドバイスがお役に立てれば嬉しいです！