私がこれまで出会った人や、相談を受けた人を観察していて
悩みを抱えている人と、そうでない人の特徴を分析してある事に気が付きました。
それは幸福に欠かせない2つの性質があるかどうかです。
それは 自尊心と 自制心です
今回の記事は「幸福に欠かせない2つのものとは?」のその2です
今回のテーマは自制心です!
前回の自尊心の記事はこちらをクイック!!
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自制心とは
と考える人は少なくないと思います。 やりたいことを我慢するとか、自分を抑えるとか・・
辞書で自制と言う言葉を調べてみると
自分で自分の感情、欲望を抑えること。 (大辞林より)
となっています。
しかし英語ではセルフコントロール(self-control)となっていて
自分をコントロールする事と定義されています。
ちょっと日本語と英語でニュアンスが違うと思いませんか?
自制の概念は個人的には英語のセルフコントロールが正解だと思っています。
車の運転には絶対に必要なものが2つあります
それは
アクセル と ブレーキです
自尊心はどちらかと言うとアクセルで
自制心がブレーキの役割を果たします。
アクセルだけしかないと危険ですし、ブレーキだけだと前に進みません。
アクセルだけの車なんて怖くて乗れませんよね!
今回は記事に書きませんが、自制心のブレーキも色々あって、短い時間で強烈に効くブレーキや、長い時間をかけてゆっくり効くブレーキなどもあります。
ともかく!!
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自制心を身につけるには
ではどうすれば自制心を身につけられるのでしょうか?
今回の提案はたった2つです
1,自制を働かせなければ問題が大きくなることを理解する
自制が欠けたことによって起きる問題は大きな問題に発展してしまいます
例えば アルコール依存症、ドラッグ依存症、家庭内暴力、破産など・・
じっくり自制を失うとどうなるかを、日ごろから冷静に考えておくことは大切です。
例えば
・前もって自分でルールを決めて、
大きな問題になる前に自分がどういう行動を取るかを決めておきます。
・事前に家族や親しい友人、上司や同僚に
「自分は・・を絶対にしない!!」 と宣言します。
これは、周りの力を借りて自分を守る一つの方法です
2、あなたの事を愛してくれている人の事を考える
あなたの子供や、あなたの親、あなたの夫や妻の事を考えてみましょう。
自制心を失ってしまうなら、
あなたの事を愛してくれている人がどれほど悲しむかを考えます
愛情や、信頼を失ってしまうなら、
あなたの人生を台無しにしてしまう事を忘れないように!!
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自制心とうまく付き合う
そんな簡単に出来るわけないでしょう!!
と思う人は少なくありませんね!!
たった 一つの事を理解するだけで自分をコントールし易くなるのであれば聞いてみたいと思いませんか?
自制心についてとても面白い実験があります!
ロイ・バウマイスター ロリダ州立大学・社会心理学部の教授。
WILLPOWER 意志力の科学より
635人の学生を対象にある調査を行った結果こんな事が起きています
調査では学生に、自分をセルフコントロールするように励ました結果
学生の反応は・・・・
自分をコントロールしたいと思っている人ほど
自制心が上がるどころか、セルフコントロール能力が下がってしまう事になったそうです!
なぜしょう??
博士はこんな結論を言っています。
自分をコントロールしたいと思えば思うほどコントール出来ない傾向があり
自制心を持つように励ますことによって学生は、
自分のだめなところばかり注目し、自分を否定しネガティブな思考から抜け出せなくなる
特に完全主義者の傾向のある人はさらにネガティブになってしまうような気がします。
博士のアドバイスは
ありのままの自分(セルフコントロール出来ない自分)
を受け入れて、自分が自制心を失う傾向があるものを意識しておくことが大切
という事です
大切な事は完全主義者にならず、
自分の弱い部分を理解して そこに対策をすることが大切です
(セルフコントロールしにくい場所には行かないなどルールを作ってみる など・・)
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ドーパミンの働きを知っておく
セルフコントロールを理解するうえでどうしても私が触れておきたいのはドーパミンと言う物質です
ドーパミンは脳と脊髄で構成される中枢神経に存在する神経伝達物質です。
詳しいことは別の記事で書こうと思うのですが、
簡単に言うとドーパミンは、脳に快楽刺激を与える物質と考えてもいいと思います、
もちろんそれ以外の作用はあるのですが、
別名 脳内麻薬とも言われるぐらい私たちの思考に影響します。
例えば、依存性の高い薬物を使用すると、脳の神経細胞に働きかけてドーパミンを出すように促します、
すると脳は快楽を感じます。
さらに脳は、さらにドーパミンを欲する信号を出し、さらに薬物を求めて依存症になります。
薬物以外にも、ドーパミンを出す行動すべてが依存症になり、セルフコントロールが聞かない状態になります。
例えば、ポルノや性交渉、タバコ、ギャンブル、そしてゲームなども依存症になることがあります。
ですから、私達はドーパミンが体にどう作用するのかを理解していればセルフコントロールをすることが出来るのです。
例えば、人に褒められたり、達成感を感じた時にもドーパミンは分泌されます。
すると、脳は嬉しくなり、もう一度褒められるような事をしたり、達成感を感じれるような行動の計画をしていきます。 仕事の成功者は皆さんドーパミンを正しくコントールしているのが私の見解です。
大切なのはセルフコントロールが効かない(依存症になるような)行動をあらかじめ理解して、それにかかわらないか、あるいはルールを決めて制御する事を身につけなければいけません!!
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まとめ
幸福に欠かせない物に 自制心 が必要である事を理解してもらえたら大変嬉しいです。
私達には、心のアクセル(自尊心)と心のブレーキ(自制心)がどうしても必要です。
これがもし出来るのであれば、煩わしい問題や、取り返しのつかない失敗を避ける可能性をぐっと上げることが出来ます。
私の周りには、(中国ですが)自制心の無い人が少なくありません。お金があるのに幸福そうではなかったり、意味のないものに時間とエネルギー使って後悔している人がたくさんいます。
私はいつも自制心を持つように一緒に考えてアドバイスをするようにしています!!
あなたも是非、自制心を育てて自分を守ってください!!
自分をコントールして、感情の安定をするように意識してみてください!!
意味のある需要な決定をする時にきっと感情が安定しているなら、正しく決定をすることが出来るはずです!!
あなたの人生あなたが決める!
このアドバイスがお役に立てれば嬉しいです。
前回の自尊心の記事はこちらをクイック!!