いいかげんは まじめなあなたをストレスから守る大切な方法

皆さんは以前に記憶力が悪いと悩んだことはありませんか? 

それが原因で自分はいいかげんだなぁなんて思ったことありませんか?

私はよくそう思います。よくあるのは人の名前が出てこないなんてことがありますね。

そんな時にああ私はなんて覚えが悪いのだろう??と思ってしまう事もあります

私は脳科学者の中野信子さんの話が好きでよく参考にしています。

以下の話は中野さんの意見を少し取り入れてストレスから自分を守る方法として使っています。

 

いいかげんは まじめなあなたをストレスから守る大切な方法
脳には忘れる力が備わっている

脳の記憶の仕方

 脳の能力はとても高く、皆さんもお聞きなったことがあるかもしれませんがあなたの脳の実働は20~30%以下だという人が多いようです。

 

なぜそうなのでしょうか?

 

脳はシナプスという神経細胞のつながりで機能するようです。そのシナプスのつながりが、脳の中で普通の人は少ししか、つながっていない事が発見されています。もしフルに使えたらすごいことになるのかもしれませんね。

 

こんな事を考えてみると脳の働きが少しだけわかります。

 

「あっ あの人誰だった??  ・・名前が出で来ない!!!」 

 

だれでもあると思います。でもこれは少なくとも二つの記憶が関係していることが分かりますね。

一つは、その人に会った事があるという記憶

でもその一方 名前を覚えるという記憶

 

この一つ目の記憶がなくなると大変になると言われています。今回はここでは取り上げることはしませんがいつか取り上げます。

今回の話はこの二番目の記憶の事を話します。

良すぎる記憶はあなたを不幸にする

少し前、私に相談に来た人でこういう方がおられました。

 

彼はとても記憶力がよく、成績が優秀でなんでも、できるコンピューターエンジニアでした。

記憶がいいので業績も良く仕事をすれば上司にかわいがられ、さらに彼は上司の好みや、ライバルの弱点をすぐに見抜き出世していきました。

私と話していても私が過去に何気なく言ったことばもよくおぼえていました。

 

でも・・・

彼にはある問題がありました。何かわかりますか??

 

 

わたしが少しして気づいたのは、

彼は 忘れる事が出来ないという脳を持っていたことでした。

 

つまりなんでも頭の中に記憶してしまい、脳が疲れてしまうという状態がおきていたのです。

うらやましいとあなたは思うかもしれませんが、本人は大変つらい思いをしていました。

 

こんな事を彼は私に言いました。

食堂でお昼食事をしていると、となりのテーブルにすわった数人のOLの会話が全部記憶してしまうそうです。

それもその記憶は長期間おぼえていて

寝ているときにそれが突然思い出して、気になって眠れない事があるそうです。

 

別に彼はOLに関心があったわけでは無く 耳に入った情報を記憶してしまうのです。

これはささいな例で いつもこういう事が起きているようでした。

 

これはこれで大きな問題です。

忘れる力は大切

 

 彼の問題点は脳をフルパワーで使っている事が彼をつかれさせていることになっていたのです。

 

その時 忘れる力 というものが、私たちを守っているという事を実感しました

 

脳は私たちを守るために力をセーブしながら生きているという事も気づきました。

セーブするというのは脳が勝手に情報を重要なものと、そうで無いものとに分けている、という事です!

脳のために使われる酸素や栄養は大変多く使われていて、取り入れる酸素の25%以上と言われています。

ですから脳をフルパワーで使っている人は大変疲労しています。さきほど紹介した彼はまさに忘れる力を持たない脳だったのです。

 

彼の環境も関係しているのですが、幼いころから生きていくためにそういう脳になってしまったようです。

 

彼は私に

「忘れられないのがツライ!」 

「ささいな事 どうでもいい事も 頭から離れない!」

「何を信じていいかわからなくなるし、何が重要なのかもわからなくなる!」

と嘆いていました。

 

わたしは大変同情しました。本当につらいようでしばらく彼の話に耳を傾けました。

いいかげん はあなたを守る

 

いいかげん この言葉をあなたはどう思いますか?

 

英語の辞書でいいかげんと調べると proper(適切な)という単語が出てきますが、それ以外のいいかげんの訳はほとんどすべて悪い意味になってしまいます。でたらめ とか 中途半端という意味です

中国語でいい加減を調べると 适当·shidang(適度な)と言う語がありますが、やはりそれ以外の多くは悪い意味になってしまいます。中国語では 無責任、でたらめという意味が多い感じがします

 

私は日本語のいいかげんという言葉は脳を守る大切な言葉だと思っています。

知っている方も大変多いと思いますが 良い + かげん という意味です。

 

「いいかげんに、生きる」の著者、心屋仁之助さんはこう言っています。

ちゃんと「がんばる」より、かなり「適当」くらいが人生うまくいく

(引用元:心屋仁之助|「いいかげんに、生きる」2016年/朝日新聞出版)


 

 

いいかげんとは忘れる力の事で、瞬時に何が重要なのかを見抜いているのです。

 

適当にする能力を軽く見てはいけないと思います。アバウトがあなたを守っているからです

バランスを取る

 

 世の中にはいいかげんにしてはいけないと感じている人が多いと思います。特に日本人はその傾向が大変強く 外国に住む私はしょっちゅう感じています。

 

 特に中国人はとてもおおざっぱで忘れる力を文化にしているところがあると思います。ほかの記事で書いていますのでご覧になってください!!

 

 

でも是非次の事は注意してください!!

 

 あなたが忘れる力の無い人と一緒にいる時に時には 私は注意が必要だと思っています。

 

なぜでしょう?

 

 もしかしたらあなたをコントロールするためにその力を使う可能性があるからです。

素直すぎたり、責任感がつい良い人は、特に注意してください!

自分より記憶の良い人を信用してしまう傾向が私たちにはあります。

 

中野信子さんという脳科学者は

信じる快感というものが人にはあって、その快感に引きずられる傾向も人にはあるそうです。

自由意思を放棄するという快感もあり、命令するより人に言われた方が楽に生きれる、というのが脳の反応です

「これやって!」といわれると人は 自分の存在意義を確認できるので脳は嬉しく思う傾向がある。

 と言っていました。

ですから注意が必要です

 

例えば

会社で理不尽な事が起きた時に 

 

「あなたがこれはおかしいんじゃないか?」

 

と思った時にその考えを大切にするのはとても大切です。

 

ではどうすればよいのでしょう?

 

会社の自分 と 個人の自分 を分けるようにする事で自分を守ります。

 

もしあなたがそれは重要ではないと思ったらそれを忘れる力で忘れてみましょう。考えなくていいんです!!

ただ会社ではそういう訳にはいかないときもあるので、自分を使い分けてみるのはストレスを減らせるかもしれません。

 そうしないとあなたの自尊心が壊れてしまい簡単にコントロールされてしまいます。

 

まとめ

 脳は神様があなたに与えたとても大切なものです!

脳にある忘れる力を大切にして、いいかげんである事を心がけていきましょう。あなた自身を守るためにバランスを取ってストレスを減らしていきましょう!!

 

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